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主体的な保育

ゴールデンウィークも終わり、新しい環境にも慣れてきた様子の子どもたち。毎日楽しそうな会話が園内のあちこちで聞こえてきます。

 

特にうみ組のみんなは、幼児クラスへと大きな環境の変化を体験する中で、ドキドキしたり新しい玩具などにワクワクしたりしていた姿から、少しずつペースも出来てきて、そら・たいよう組と一緒に日々の活動を楽しむようになってきました。

 

4月のある日、おままごとコーナーにテーブルがあったらもっと楽しくなるねと、そら・たいよう組の子どもたちは担任と一緒にテーブル選び。また別の日は、砂場セットが破損や紛失などで少なくなってきたので、うみ組の子どもたちと担任とで整理して、追加の砂場セットを選び始めました。

 

「テーブルの形はどうしようかな?角が丸い方が危なくないね。」「大きすぎるとおままごとコーナーに入らないね」「お砂場で何をつくろうかな?」「やわらかいスコップなら、小さい子も遊べるね」…etcと、お友達や担任と一緒に、想像力を膨らませ真剣に選んでいる姿に、保育園の運営に参加してくれている頼もしさも感じました。そうして、担任と一緒に選んだテーブルやお砂場セットが届いた時は喜びもひとしお。自分たちでルールを決めて、丁寧に大事に使っています。

 

 こういった小さな活動の一つ一つに「主体的な保育」を中心に毎日を過ごしているのが伝わってきます。主体性とは、自分の意志や判断に基づき、責任をもって行動する事。私たちは、子どもたちも日々の生活を一緒に営み、考え、共に生きる中で、自分を律したり互いを思いあったりしながら、“自分を”表現できるようになっていく事も主体性の一つの側面であると考えています。

 

 子どもたちの中にある嬉しい・楽しい気持ちやなぜどうして?と考える力とともに、一緒に生活を営んでいるという、一市民としての姿も尊重しながら毎日を過ごしている職員たちの取り組みの素晴らしさも大切に、今月も過ごしてまいります。

 

 

 

記:園長